交通事故で非常に多いケガといえば、「ムチウチ」というもの。
「ムチウチ」は自動車の中にいて、後部や側部などから交通事故の衝撃を受けた際に頚椎を中心に損傷するものです。
経験がないかたからすると、さほど大したケガでもない、と考えてしまいがちなものですが、実は「ムチウチ」は非常に大変な場合もあるのです。
ここでは交通事故で生じる「ムチウチ」について解説していきます。

「ムチウチ」は当日は症状がないことが多い

交通事故で衝撃を受けたとき、明らかに見て分かるケガがなかった場合、無傷でよかったと思うものですが、実際数日経ってから首から肩にかけていつもと違う違和感がある、痛みが出てきた…という場合が非常に多いことをご存知でしょうか。
「ムチウチ」は事故の当日にすぐ痛みが出ず、数日経ってから徐々に症状が悪化することがとても多いのです。
また適切に治療を行えなかった場合、痛みがいつまでも改善せず、日常生活に支障を来たすことまであるといいます。

「ムチウチ」はどのように治す?

「ムチウチ」の治療は状態によっては意外と難しく、整形外科で治療する場合もしっかりと病院を選ばないと、かえって治療が長引いてしまうこともあります。
整形外科のなかでも「交通事故外来」や「ムチウチを専門」で治療を行っているところか、同じように「交通事故のムチウチ治療を専門」にしている整骨院などの治療院に通うほうが適切な治療が受けられるようです。

ムチウチ放置は危険!「バレリュー症候群」とは?

「ムチウチ」は単に首が回らない、痛い、肩こりする、といった症状が起こるだけではありません。
交通事故によるムチウチから、耳鳴りやめまいを起こしたり、頭痛が頻繁になる、目の見え方がいつもと違う、といった状態になることがあります。
さらにこの症状とともに精神的にもイライラしたり、怒っているような表情になるなどするようになるのが「バレリュー症候群」。
「バレリュー症候群」になってしまうと、ちょっとした騒音も受け付けなくなり、外出することすら苦痛になる人もいるといいますから、「ムチウチ」は早い段階で適切に治していくべきなのです。

治療院での治療も自動車保険で治療費がカバーできる

整形外科でなかなか「ムチウチ」の症状が改善しない場合、別の治療院に変えて治療を行っていくことも可能です。
その場合気になるのはやはり「保険会社が治療先を変えてもいいというか?」ということではないでしょうか。
しかし治療院に変更しても対応できるものですので、安心して適切な治療を受けましょう。